立教開宗会
2022年4月28日
日蓮聖人が立教開宗を宣言された日を記念して営む法会です。
京畿遊学を終えた日蓮聖人が、建長(けんちょう)5年(1253年)4月28日、生まれ故郷である千葉県小湊の清澄寺で法華経の弘通を宣された聖日。
今の千葉県にある清澄(きよすみ)山の「旭が森」という場所で、三十二歳になられた日蓮聖人が太平洋から昇り来る太陽に向かってお題目を唱え、法華経を広めることを宣言された日です。
お釈迦さまが後の世のために説かれた最高の教えが、この日ついに躍動し始めたのです。
日蓮聖人は建長5年4月28日、清澄山頂に立たれて、太平洋から昇る太陽に向かって、お題目を始唱されて、天下に立教開宗を宣言されました。上行菩薩の御使の自覚を持って、この娑婆世界を平和な仏国土と化していこうというご本仏の悲願を実現していくために立たれたのが日蓮聖人です。
日月が世の中を明るく照らしているように、南無妙法蓮華経のご本仏の光明で、この人類社会を明るい平和な、安穏な社会にしていこうという大誓願を持って立教開宗されました。法華経のご本仏の心そのものを南無妙法蓮華経のお題目に包含し、それを弘める使命に身命を賭すことを決意されました。
立教開宗に当たって日蓮と自ら名乗られたのも、法華経と1つになって法華経のみ心を体現しようという誓願を表したものであるといわれています。