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秋季彼岸会法要

2022年9月15日

秋のお彼岸は、秋分の日を中日とする前後3日間(合計7日間)を指します。秋分の日が祝日と定められている理由は、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」ためです。秋のお彼岸では、御萩(おはぎ)をお供え物とします。

また、「到彼岸(とうひがん)」という意味があります。これは、煩悩や迷いのある世界から悟りの開けた世界へ至ること、至るために行う修行のことを指します。

お彼岸の7日間のうち、中日である秋分の日は祖先を偲び、それ以外の6日はこの六波羅蜜を1日ひとつずつ修めるとされています。

「六波羅蜜」は、この世に居ながらにして彼岸に至るための6つの修行のことです。
布施(ふせ)波羅蜜:見返りを求めず、他人のために惜しみなく善行を施すこと
持戒(じかい)波羅蜜:戒律を守り、身を慎み、他人に迷惑をかけないこと
忍辱(にんにく)波羅蜜:身に起こる災いを受け容れ、耐えしのぶこと
精進(しょうじん)波羅蜜:誠心誠意努力を続けること
禅定(ぜんじょう)波羅蜜:常に静かな心を持ち、動揺しないこと
智慧(ちえ)波羅蜜:怒りや愚痴、貪りに捉われず、物事の真理を正しく見極めること
太陽が真東から昇り真西へと沈む、秋分の日は、この世(此岸)とあの世(彼岸)がもっとも通じやすい日と考えられ、死者を偲ぶ日、来世を偲ぶ日としても捉えられるようになりました。